ご主人が育児休暇を取得した夫婦の体験談
妊娠32週くらいから助産院を利用していただき、産後も継続して産後ケアさせていただきました。最初は慣れない育児で毎日が精一杯だと思うのですが、夫婦で協力し合っている姿が素晴らしいなぁと思いました。
ご主人が育児休暇を取得したけど、「どうしたらいいのだろう・・・」「何をしたらいいのだろう・・・」と考えるかもしれません。もしくは、寝不足や疲労からお互いイライラしたりけんかになることもあるかもしれません。夫婦でどう育児を協力し合って出来たらいいかな、と悩んでいるお母さんたちの声は聴いていました。
本日の目次
・赤ちゃんが生まれ、育児が始まって大変だったこと
・育児休業を取得して、一緒に育児ができてよかったこと
・ご主人がいてよかったことや、やってもらって助かったこと
・24時間一緒にいるが、イライラすることはなかったか?うまくやっていくために工夫したこと
赤ちゃんが生まれ、育児が始まって大変だったこと
想像以上の大変さを経験して実感(ご主人)
事前に親や友達から話を聞いたり、ネットで色々と調べて、ある程度は頭で理解しているつもりでした。しかし、実際に育児が始まってみると想像以上に大変さを感じました。 数時間おきにオムツを変えたり授乳をしなければならないため、まとまった時間寝られないということが最初はかなり体力的にしんどく、寝不足のまま育児をしていたように思います。 最初の頃は夜間も2人でずっと対応していたため、授乳のたびに一緒に起きているのも大変でした。それもあって、シフト制にすることにしました。
また、夜中に激しく泣かれてしまったり、赤ちゃんの盛大な吐き戻しを見てしまうと「本当に大丈夫なのか?」「なにか病気なのではないか?」という強い不安を感じることも多くありました。
1日のスケジュールを立てていても、その通りにいくことは全くなく、常に子ども中心になってしまうことは、実際に経験してみないとわからないものだなあと思いました。
ご主人がこの大変さから役割分担しないといけないと感じた時のこと
特に大きな分担はありませんが、途中から夜間の対応はシフト制にしました。最初の頃も、おむつは~、着替えは~、と明確に分けようというイメージだったわけではなく、上手く分担をしながら一人に負担が偏らないように考えはじめました。最初は一晩中2人で対応していたのですが、どちらも体力的に厳しくなってきたので、夫がいろいろなところから情報収集して、シフト制の話を提案してくれました。結果、23-4時は夫、4-8時は私が担当するようになりました。私のからだの回復を考えて、夜の時間寝られるようにしてくれたのは、私にとってとてもありがたかったとのことでした。
育児休業を取得して、一緒に育児ができてよかったこと
ご主人にお聞きしました
育児そのものの解像度が上がった(育児ってこういうものだよな~とぼんやり思っていたものが、鮮明にイメージできるようになった)ことはとても良かったです。
人から聞いて知っているのと、実際にやってみるのとは全く違いました。
見聞きした情報だけでは絶対に分からなかったことがたくさんありました。(夜泣きってなに、おむつ替えってなに、授乳ってなにとか、言葉としては知っているし、映像とかも見ていましたが、やってみるのと知っているのは全然違うな〜と) その結果、妻の体調をケアしつつ、育児をしていくという今後の暮らしのイメージをすることができました。
妻の体調をケアしつつ、育児をしていくという今後の暮らしのイメージをすることができたのはどうしてですか?
育休をとって、家庭に向き合うことで、育児に対する理解が深まったり、今後に向けて前向きなマインドになれました。
育休を取ることがまずは大きな一歩だと思います。
奥様にお聞きしました
二人ともが初心者として同じペースで学び、悩みを共有しながら成長することができたことで、どちらかがどちらかに教える/やってもらう、のような関係性にならなかったことがよかったなと思っています。育児に関わる全てのことを共有できる相手が一番近くにいるのはとても心強いです。
また何より、子どもの成長を一緒に感じて、共有できたことで、喜びが何倍にもなった感覚がありました。
夫婦で同じペースでまなび、悩みを共有するって難しいと思うのですが。
結婚して、会話を重ねてきたことが今の関係性につながっていると思います。
夫婦間で「性別関係なく、お金も稼ぐし育児もする」という前提を共有できていたことが大きかったように思います。子どもを授かる前から、このような家族運営に関するスタンスについて何度も話し合ってきました。
ご主人がいてよかったことや、やってもらって助かったこと
私自身の体調をいつも気遣ってくれ、休ませようとしてくれたことがとてもありがたかったです。出産直後は、想定より身体は元気じゃん!と思っていたのですがしっかりダメージを受けていたようで、退院後に何度か体調を崩してしまったことがありました。そんなとき、夫はやるべきことを自ら考え、わからないことがあったら調べたり知っている人に聞いたりしながら、私が安心して休めるようにすぐに対応してくれました。申請関連についてもほとんど担当してくれたので、大変助かりました。今、出産から3週間ほど経過しましたが、夫のサポートのおかげで体のコンディションがかなり戻ったように感じます。
また、自分とは違う接し方で子どもに接したり、一緒に遊んでいる様子を見ると、こんな方法もあるんだなぁと気づきにつながっています。
24時間一緒にいるが、イライラすることはなかったか?うまくやっていくために工夫したこと
ご主人にお聞きしました
実際に出産に立ち会った身としては、出産以降は自分がやれることは全てやろうと心に誓ったので、妻に対してイライラすることはありませんでした。 ただ、あえて挙げるとするのならば自分が思ったことをストレートに話すこと、察してもらうというスタンスを取らなかったことは良かったと思います。 そもそも可愛い我が子と一緒に暮らしていけるということだけで、イライラも疲れも全て吹っ飛びますね!
奥様にお聞きしました
夫とも重なりますが、やってほしいこと/やってほしくないことなどは、察してほしいというスタンスはやめて、できるだけ具体的に言語化することが大事だなと思いました。
もともと「察する/察してもらう」という姿勢ではなく、きちんと言葉にしていこうというのは我々夫婦が大切にしていたことでした。
それに加えて、入院していた病院の助産師さんから、パートナーと一緒に育児をするときに、「お願い事はできるだけ具体的にする」ということがポイントと助言をされたことも1つのきっかけになりました。例えば、「子どもをみていて」と言っても、一人一人やるべきと認識していることが違うことがあるという話を聞き、なるほど・・・と思いましたので、育児に関するお願い事もできるだけ具体的に伝えることを心がけるようにしました。
感謝や相手を思いやる気持ちも日常的に言葉にして伝えることも意識していました。
夫と、「子どもと一緒にいられる時間は人生の中ではきっとあっという間。お世話してあげてる/遊んであげてる、のではなく、きっとお世話させてもらっている/遊んでもらっているんだよね」ということをよく話します。大変なことも今後たくさんあると思いますが、かけがえのない宝物のような時間を家族3人で大切に過ごしていきたいです。