卒乳・断乳どう決める??

母乳育児の卒業をいつ決めるか、これはとても悩ましいことです。母乳育児を卒業する時期はみんなそれぞれ。

赤ちゃんが自然に卒業する日を待つ方もいらっしゃいますし、お母さんが決断して母乳育児を卒業される方もいらっしゃいます。春になると、保育園入園や仕事復帰に伴い、断乳しようかどうしようか悩まれている方も多いのではないでしょうか?

また、乳腺炎や乳腺の詰まりを繰り返し授乳をやめたい気持ちになったり、乳頭痛や乳頭亀裂がしんどく授乳をやめたい気持ちになったり、前回の母乳育児の経験がトラウマになり、授乳への恐怖心を抱く方もいらっしゃいます。

私は不妊治療を再開するために断乳しなければいけない状況でした。ほんとは継続したかったですが、1歳2カ月の時に断乳を決断しました。授乳をしている子どもの様子はとてもかわいかったですし、息子のことを考えたら保育園の入園も重なっていたので継続した方がよかったと思います。でも、悩みに悩んで決断したので、「授乳できたら楽なのにな」と思う場面は多々ありますが、今悔いは残っていません。

こうしなければいけない、ということはないですし、周りの声も色々あると思いますがお母さんと赤ちゃんで決まるものではないかと思います。

目次


1. 卒乳とは、断乳とは
2. 保育園入園や仕事復帰を迎えている方へ
3. 断乳する時はまずは環境を整えましょう。

1、卒乳と断乳について

卒乳とは、子どもが母乳を欲しがらなくなるまで吸わせること。断乳とは、母親が母乳を与えることをやめ決断をし卒業することですが、どちらがよいというものではありません、お子さまが思いがけないタイミングで卒業することもあれば、徐々に授乳回数が減っていくこともあります。

この卒乳の機会を待たれるお母さん方もいらっしゃいますが、その時間が2歳、3歳となってくると迷いも生じてくるものです。

そして、断乳のタイミングを決めるのも勇気がいります。でも、不思議とお母さんが決断できる日がきます。「もう十分やった」と達成感のような、やり切った気持ちで決断するときもありますし、お子さまの様子をみて「もう大丈夫かな」と思い決断される方もいらっしゃいます。
1歳過ぎて授乳していると、周りから「虫歯になるから」「歯が生えたから」「もう〇歳だから」「離乳食食べない」「保育園で寝てくれない」「保育園で哺乳瓶使えない」など、いろ~んな声が聞こえてきます。でも、そんなときでもお母さんの中で「まだ今じゃない」「授乳続けたい」という気持ちや「どうしよう」といった迷いがあるときは授乳を継続した方がよいと、私は思っています。それは迷いがあるときは、断乳する時の子どもの泣き声に耐えられないと思うからです。個人差はあるかもしれませんが、私の息子は1時間ほどずっと泣きわめいてました。身体をのけぞらせて、全身で「おっぱい吸いたい」というのを表現していました。そんな状況に耐えられるかな?と想像してみてください。その時に後ろ髪ひかれるような、無理かもと思いが生じてきたら、もう少し断乳のタイミングは待ってみましょう。そして、授乳をやめてしまったら、もう幸せな時間は戻ってこないですし、さびしさ、悲しさもあります。だから、お母さんの覚悟が決まった時や「もうやりっきった」というような迷いのない状態で断乳されることをおすすめします。

一度断乳を試みても、「やっぱりこれ以上は無理だ」と思った時に母乳育児を再開するのもありです。

2、保育園入園や仕事復帰を迎えている方へ

保育園の入園が決まり、仕事復帰もあるため断乳することを考えてらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは私の意見ですが、できれば、保育園を入園してお子さまのからだやこころの状態がおちついてから断乳を迎えた方がよいかなと思います。もちろん仕事の状況によって授乳の継続が難しい方もいらっしゃるかもしれません。状況がそれぞれ違いますので絶対これがいいというわけではありませんが、保育園の入園と断乳が重なると子どもとしてはWショックで乗り越えなくてはいけないものが大きすぎるように思います。
保育園に入園したら、行ったこともない保育園に行くことでお子さまは精一杯。最初預ける時は泣きますし、迎えが遅くなると息子は泣いたりしていました。そして、その環境に適応するのにいろんな感染症にかかって、免疫を獲得していきます。熱が出たり、吐いたり、下痢したり、鼻水や咳などいろんな症状が出ます。そんな時に食べられなくなっても母乳だけは飲んでくれたり、メリットにも書きましたが子どもの回復を助けてくれます。そして何より子どもも安心です。もし保育園入園や仕事復帰を前に断乳を考えてらっしゃる方は、お子さまの様子を想像しながら検討してみてください。

3、断乳する時は環境を整えましょう

断乳する前に、子どもの体調はよいか、できれば季節の変わり目は体調を壊しやすいので避けましょう。


断乳する時には家族の協力が必要です。断乳して3日間は特に夜寝る時ですね、泣き叫びます。今までは母乳を飲みながら安心して寝ていたのに、「今日は母乳をお母さんがくれない・・・。」お子さまは母乳は飲みたいし、眠たいし、どうしたらいいのか・・・。夜中も授乳で起きていた時間に目が覚めて、泣いて・・・。しばらくはこんな夜が続きます。乳房は張るし、子どもは泣くし、抱っこしたら乳房の痛みもあって、泣き声を聞いているのも辛くなってきて、お母さんも涙が出てくることもあると思います。
断乳した日、次の日、その次の日くらいまではどなたか一緒に乗り越えてくれる人が必要です。子どもが泣いたときは家族に抱っこしてもらえるようお願いできる環境をつくりましょう。ご主人やお母さんがお休みの時、夜泣いた時に抱っこして対応できる方がよいと思います。
お母さん1人では大変です。お風呂の時などもできれば他の方にお願いしましょう。

卒乳は卒乳で思いがけなく、もっと授乳したかったのに・・・と寂しさにかられます。
断乳でも卒乳でも寂しいのは親で、子どもは数日したら存在を少しずつ忘れ適応していきます。すごいなぁと思います。

今の幸せな授乳の時間を大切にしながら、お母さんとお子さまで母乳育児の卒業を決めてくださいね♡

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