乳腺炎かも?最初の24時間でやること|宮崎・もあな助産院

「おっぱいが痛い…これって乳腺炎かな?」

しこり、ズキズキした痛み、熱っぽさ。胸のトラブルは、急に来て、つらいですよね。赤ちゃんのお世話だけでも大変なのに、自分の体まで痛いと、心まで折れそうになります。

そんなとき、最初の24時間でできることを知っておくと、あわてずにすみます。この記事では、宮崎で助産院を開業している助産師が、乳腺炎かも?というときの対処を、やさしくお伝えします。

🌿 この記事でわかること

  • 乳腺炎って、どんな症状?
  • 最初の24時間でやること
  • 「冷やす?温める?」への答え
  • 相談・受診の目安

乳腺炎って、どんな症状?

まず、乳腺炎がどんなものかをお伝えします。乳腺炎は、次のような状態をいいます。

  • 乳房に、くさび形(一部分に集中した)のしこりがあり、その部分に痛み・熱っぽさ・腫れがある
  • さらに、38.5℃以上の発熱・悪寒(さむけ)・インフルエンザのような体の痛み・全身のだるさをともなうこともある

(参考:乳腺炎ケアガイドライン2020)

「胸の一部が痛くて熱を持っている」「しこりがある」——そんなとき、あわてず、これからお伝えすることを思い出してくださいね。

まず、最初にしてほしいこと

痛くてしんどいですね。まずは、できることからお伝えします。

  • 乳首をやさしく柔らかくしてから、こまめに授乳を
    おっぱいの流れが滞っているので、赤ちゃんに飲んでもらって流すことが大切です。授乳の前に、NPO法人BSケア®の「魔法のクチュクチュ」で乳首を少しやわらかくしてあげると、赤ちゃんが飲みやすくなり、乳汁の流れがよくなりやすいです。
    ※「魔法のクチュクチュ」をしている間は、乳汁がいつもより出てこない感じがするかもしれませんが、それで大丈夫。乳首をやわらかくすることが目的です。
    そして、横抱き・フットボール抱き・縦抱き・添い乳など、いろいろな方向・抱き方を変えて授乳してみましょう。抱き方を変えると、吸われる場所が変わり、滞っていた部分の流れがよくなりやすいです。乳腺炎になっている側から先に、できるだけ長い時間授乳するのもポイントです。
    赤ちゃんがあまり飲んでくれないときは、眠りに入るころに授乳してみると、飲んでくれることがありますよ。
  • 日中なら、助産院や出産した病院でケアを受けて
    ひとりで抱え込まず、早めに専門家を頼ってください
  • 授乳以外は、無理せずゆっくり休んで
    まわりの人に、少し頼ってみてくださいね。体を休めることも、回復のために大切です
授乳の4つの抱き方の図解。横抱き・フットボール抱き・縦抱き・添い乳。
※フットボール抱きは、赤ちゃんを脇の下に抱える姿勢です。くわしい抱き方は、別の記事でもご紹介します。

冷やす?温める?——実は、どちらもしなくていいんです

乳腺炎というと「冷やすの?温めるの?」と迷いますよね。でも、基本はどちらもしなくて大丈夫です。

炎症が起きているので「冷やしたい」と思ったり、循環をよくするために「温めたい」と思ったりしがちです。でも、いちばん大切なのは、おっぱいの流れがよくなること。流れがよくなってくると、少しずつ症状は落ち着いていきます。

そして、その流れをいちばんよくしてくれるのは——赤ちゃんに飲んでもらうことです。赤ちゃんは、ママの母乳のことを、いちばんよくわかっています。こまめに授乳して流すこと・専門家に相談することが大事です。

【大切な注意】
24時間たっても熱が下がらない、または、熱が下がったり上がったりをくり返すときは、感染を起こしている可能性があります。お薬が必要なこともあるので、医療機関を受診してください。

気をつけてほしいこと

おうちでできることを、自分なりに試してみるのは大丈夫です。ただ、次の点には気をつけてくださいね。

  • 痛いところを、強く押したり、もんだりしない
    よかれと思って強くマッサージすると、かえって組織を傷めて悪化することがあります
  • つらくても、授乳はやめないで大丈夫
    「痛いから授乳を控えよう」と思いがちですが、飲んでもらって流すことが回復につながります

こんなときは、相談してね

「乳腺炎かな?」と思ったら、できれば24時間以内にご相談ください。

そして、熱がなくても——

  • しこりがある
  • 痛みがある
  • 乳頭が痛い
  • 白斑がある

こんなときも、がまんしないで来てくださいね。流れが停滞したままだと、治るのに時間がかかってしまいます。早めにケアするほど、楽になるのも早いです。

宮崎で乳房のトラブルを相談したい方へ:もあな助産院

もあな助産院(宮崎市佐土原町)では、乳房ケア(BSケア)を行っています。

おっぱいの流れをよくして、つらい痛みやしこりがやわらぐように、できるだけ痛みに配慮して、やさしくケアさせていただきます。

そして、乳腺炎が起きた背景には、疲労やストレスなど、お母さんの体からのサインがかくれていることもあります。お母さんの様子を見ながら、お話しできそうなときは、ゆっくりお話ししましょう。

「ひとりで頑張りすぎないで。」つらいときは、いつでも頼ってくださいね。

料金:初診 4,500円(税込)/再診 3,500円(税込)
ご予約:LINEまたはお電話で受け付けています。出張ケアもしています。
※強い発熱・寒気・全身のだるさなどがあるときは、医療機関の受診も考えてください。

→ ご予約・お問い合わせはこちら

まとめ

  • 乳腺炎かも?と思ったら、まずこまめに授乳して流す早めに相談
  • 冷やす・温めるは、基本どちらもしなくてOK。大事なのは「流れをよくする」こと
  • 痛いところを強くもまない/つらくても授乳はやめない
  • 24時間たっても熱が下がらない・くり返すときは、感染の可能性。受診を
  • しこり・痛み・白斑があれば、熱がなくても早めにご相談を

つらい痛みのなか、ひとりで頑張らないでくださいね。早めに頼ることが、いちばんの近道です。


参考文献・補足

  • 乳腺炎ケアガイドライン2020(第2刷)
  • NPO法人BSケア®
  • 本記事は、上記をふまえ、助産師としての臨床経験をもとに作成しています。

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、助産師歴は23年。地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添い続け、もあな助産院の開業から14年になります。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」