妊娠中、気分が落ち込む日がある|宮崎・もあな助産院

「理由もないのに、気持ちが沈む」

「妊娠して嬉しいはずなのに、なんだかブルー」

「こんな気持ちになる自分が、いやになる」

——妊娠中、こんなふうに感じることはありませんか。

この記事では、宮崎で助産院を開業している助産師が、妊娠中の気持ちの揺れについてお伝えします。まず、いちばん大事なことを先に。——それは、あなたの気持ちが弱いからではありません。ホルモンの影響に加えて、体も暮らしも大きく変わる時期だからです。

🌿 この記事でわかること

  • 妊娠中に気持ちが揺れるのは、自然なこと
  • つわりがつらいと、気持ちも沈みます
  • 嬉しいのに、不安。どちらもあっていい
  • 「おめでとう」と言われる時期だから、言いにくい
  • こんなときは、相談してください

気持ちが不安定になるのは、自然なことです

妊娠中は、ホルモンの影響も大きいです。

それに加えて、身体・生活・人間関係など、大きな変化が重なる時期でもあります。そのために、気持ちが不安定になることがあります。

理由もないのに沈む、ちょっとしたことでイライラする、急に泣きたくなる——これは、あなたの性格が変わったのでも、気持ちが弱いのでもありません。

「妊娠したら幸せいっぱいのはずなのに」——そんなイメージが世の中にはありますが、実際はそうとはかぎりません。沈む日があって、当たり前なんです。

つわりがつらいと、気持ちも沈みます

気持ちが落ち込む理由が、はっきりしていることもあります。

つわりです。

食べられない、においがだめ、一日じゅう気持ちが悪い。この状態が何週間も続けば、気持ちが前を向かなくなるのは当然のことです。

体がしんどいときに、心だけ元気でいるのは無理があります。つわりがつらいときは、気持ちも沈んでいいんです。

嬉しいのに、不安。どちらもあっていいんです

もうひとつ、よく聞くのがこれです。

赤ちゃんが来てくれて、嬉しい。それは本当の気持ちです。

でも同時に——「ちゃんとしたお母さんになれるかな」という不安がある。

この2つが同時にあると、多くの方が「嬉しいはずなのに、不安に思うなんて」と、ご自分を責めてしまいます。

でも、そのふたつは、どちらもあっていいんです。

嬉しいから不安になるんです。大事に思っているから、ちゃんとやれるかなと考えるんです。

それに、「ちゃんとしたお母さん」というものが、どこかに決まっているわけでもありません。

「おめでとう」と言われる時期だから、言いにくい

この時期のしんどさには、もうひとつ厄介なところがあります。

まわりから「おめでとう」と言われる時期だ、ということです。

喜んでもらえるのはありがたい。でもそのぶん、「しんどい」「不安だ」と言い出しにくくなります。

  • 「せっかく授かったのに、こんなこと言えない」
  • 「うちより大変な人はいるし」
  • 「マイナスなことを言ったら、赤ちゃんに悪い気がする」

そうして、ひとりで抱えてしまう方がとても多いです。

でも、しんどいと言っていいんです。嬉しいことと、しんどいことは、両方あって普通です。どちらかを取り消す必要はありません。

こんなときは、相談してください

気持ちの揺れは自然なことですが、次のようなときは、ひとりで抱えないでください。

  • 沈んだ気持ちが、何日も続いている
  • 眠れない日が続く
  • 食べられない(つわりの範囲を超えていると感じる)
  • 何をしても楽しいと思えない

こんなときは、かかりつけの産婦人科の先生や、お住まいの地域の保健師さんや母子コーディネーターの方に、まず話してみてください。妊娠中の気持ちの落ち込みも、ちゃんと相談していい内容です。

「こんなことで」と思わなくて大丈夫です。話すところから始まります。

話を聞くこと・からだのケアは、できます

つわりやからだの痛み・だるさなどの診断や治療は、医師の領域です。でも——ただ話を聞くことや、からだのケアであれば、助産院にもできます。

もあな助産院では、妊娠中のご相談も承っています。おっぱいのことでも、お産のことでも、「なんだかしんどい」だけでも大丈夫です。

西都市・高鍋町にお住まいの方は、助産師ケア利用券が妊娠中から使えます。宮崎市などその他の地域の方も、自費でご利用いただけます。

宮崎市・西都市・高鍋町を中心に、出張でのケアもしています。

まとめ

  • 妊娠中に気持ちが揺れるのは、あなたの気持ちが弱いからではありません。ホルモンの影響に加えて、身体・生活・人間関係など大きな変化が重なる時期だからです
  • つわりがつらいときは、気持ちも沈んで当たり前。体がしんどいときに心だけ元気でいるのは無理があります
  • 嬉しい気持ちと、「ちゃんとしたお母さんになれるかな」という不安。どちらもあっていいんです
  • 「おめでとう」と言われる時期だから、言いにくい。でも、しんどいと言っていいんです
  • 何日も続く・眠れない・楽しいと思えない——そんなときは産婦人科や、保健師さん・母子コーディネーターの方へ
  • 「なんだかしんどい」だけでも、話しにきてください

沈む日があっても、大丈夫です。ひとりで抱えないでくださいね。

参考文献・補足

  • 本記事は、一般的な医学情報を参考に、助産師としての臨床経験をもとに作成しています
  • 気持ちの落ち込みが強い場合や長く続く場合は、かかりつけの産婦人科にご相談ください

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、20年以上にわたり地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきました。もあな助産院は2012年に開業。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」