妊娠中の腰痛・恥骨の痛み|助産院でできるからだのケア|宮崎・もあな助産院

「腰が痛くて、寝返りをうつのもつらい」

「歩くと、恥骨のあたりがズキッとする」

「妊娠中だから、仕方ないのかな」

——そんなふうに、我慢していませんか。

妊娠中に腰や恥骨が痛くなるのは、めずらしいことではありません。ある論文には、腰や背中の痛みは半数以上の妊婦さんが経験するともいわれている、と書かれています。[1]

そして——「妊娠中だから仕方ない」と、ひとりで我慢しなくて大丈夫です。

宮崎市佐土原町のもあな助産院では、妊娠中のからだのケアを行っています。骨盤まわりのケアも、その中でしています。

※ただし、出血・お腹の張り・発熱をともなう痛みなどがあるときは、先に産院へご連絡ください。くわしくは下にまとめています。

🌿 この記事でわかること

  • 腰や恥骨が痛くなりやすいのは、なぜ?
  • まず、産院に連絡してほしいとき
  • おうちで、少し楽にすごすために
  • もあな助産院でしている、妊娠中のからだのケア
  • ご予約の前に、確認させていただくこと

腰や恥骨が痛くなりやすいのは、なぜ?

妊娠中は、リラキシンというホルモンの影響も大きいです。

このホルモンは、骨盤まわりの靭帯をゆるめるはたらきをします。そのため、恥骨のつなぎ目(恥骨結合)や、おしりの奥にある関節(仙腸関節)が動きやすくなります。[1]

赤ちゃんが通る道を広げるための、大事な変化です。

それに加えて——お腹が大きくなって重心が前に移り、姿勢が変わることも重なります。背中や腰の筋肉に、いつもとちがう負担がかかります。

ですから、痛みの出かたも2とおりあると言われています。[1]

  • 姿勢の変化からくるもの——腰や背中が痛くなる
  • 骨盤まわりが不安定になることからくるもの——恥骨やおしりの奥が痛くなる

どちらも、体が出産に向かって変わっているから起きることです。姿勢が悪いからでも、体力がないからでもありません。

まず、産院に連絡してほしいとき

痛みの中には、先に診てもらったほうがよいものもあります。

次のようなときは、かかっている産院にご連絡ください。

  • 出血がある
  • お腹の張りがある
  • 腰や恥骨の痛みが、日ごとに強くなる/横になって休んでもおさまらない
  • 発熱をともなう、腰や背中の痛み
  • 足のしびれ、力が入りにくい

迷ったら、電話してみてください。「これくらいで連絡していいのかな」と思われるかもしれませんが、聞いてみて何もなければ、それがいちばんです。

(お腹の張りについては、お腹の張り、これって普通?の記事にくわしい目安をまとめています。)

おうちで、少し楽にすごすために

痛みをなくすことはできませんが、少し楽になる過ごし方はあります。

寝るとき

横向きで寝て、足のあいだにクッションをはさむと、骨盤のねじれが少なくなって楽なことがあります。抱きまくらでも、座布団でも、おうちにあるもので大丈夫です。

起き上がるとき

あお向けからそのまま起き上がろうとすると、お腹と腰に力が入ります。

いったん横向きになってから、手で体を押し上げるようにして起きると、負担が減ります。

着替えるとき

ズボンや下着をはくとき、立ったまま片足を上げると、恥骨に負担がかかります。

椅子に座って着替えると、恥骨の痛みが楽になります。

立つとき・持つとき

  • 片足に体重をかけて立つのを、なるべく避ける
  • 重い物を持つのを、なるべく避ける
  • 同じ姿勢を長く続けない。立ちっぱなし、座りっぱなしのときは、ときどき動く

お風呂であたたまる

蒸しタオルやカイロを用意しなくても、ふだんのお風呂で十分だと思います。

上のお子さんがいる方へ

ひとつ、気にとめておいていただきたいことがあります。

論文によると——妊婦さんが転ぶ割合は、70歳以上の方と同じくらいという報告があります。そして転んだときの状況は、荷物やお子さんを抱えて移動しているときが多いそうです。[1]

骨盤まわりがゆるんで、体が不安定になっている時期だからです。

抱っこをやめてください、という話ではありません。ただ——抱っこして動くときだけは、少しゆっくり。それだけ、頭のすみに置いていただけたらと思います。

もあな助産院でしている、妊娠中のからだのケア

もあな助産院では、クレニオセイクラルセラピーという、やさしく手を当てていくケアを行っています。

その中で、骨盤に手を当てながら、骨盤の動きなどを感じてケアしています。

ただ、骨盤だけをみているわけではありません。

からだは全身がつながっています。腰や恥骨が痛いからといって、そこだけに原因があるとはかぎりません。ですので——骨盤だけでなく、からだ全体をみていきます。

ケアの時間は、お話をうかがう時間でもあります。お産のこと、母乳のこと、産後の暮らしのこと——気になっていることを、いっしょに話していただけます。

時間と料金

  • 初診の方 90分/再診の方 60分
  • 料金 3,500円(初診料 1,000円)

持ち物・服装

  • ゆったりとした服装でお越しいただくか、ご持参ください
  • 施術のときは、アクセサリー・時計・メガネ・ベルトなどを外していただきます
  • 親子健康手帳をお持ちください

なお、主治医の先生からケアを止められている場合は、そちらを優先してください。

(くわしくは、クレニオセイクラルセラピーのページと妊娠中の方へのページもごらんください。)

ご予約の前に、確認させていただくこと

妊娠中のからだのケアをご希望の方には、ご予約の前にいくつかうかがっています。

  • 妊娠経過は順調ですか
  • お腹の張りなどはありませんか。切迫早産の診断を受けていませんか
  • 妊娠高血圧症候群ではありませんか

お断りするための質問ではありません。安全にお受けするための確認です。

当てはまるものがある方は——ご予約の前に、一度ご連絡ください。お話をうかがったうえで、どうするかを一緒に考えます。

西都市・高鍋町にお住まいの方へ

助産師ケア利用券は、妊娠中から使えます。

(くわしくは、その利用券、妊娠中から使えますの記事にまとめています。)

宮崎市などその他の地域の方も、自費でご利用いただけます。

よくあるご質問

妊娠何週から利用できますか?

クレニオセイクラルセラピーは妊娠初期からのご利用が安心ですが、状況によりご相談ください。

上の子と一緒でも大丈夫ですか?

からだのケアのときは、できるだけ預けてお越しいただくことをおすすめしています。

せっかくの時間ですので、ゆっくりリラックスして受けていただきたいからです。

難しいときは、ご予約のときにご相談ください。

どこにありますか?

宮崎市佐土原町にあります。宮崎市・西都市・新富町・高鍋町・川南町・木城町を中心に、出張でのケアもしています。

まとめ

  • 妊娠中に腰や恥骨が痛くなるのは、めずらしいことではありません(腰や背中の痛みは半数以上の妊婦さんが経験するともいわれています)
  • 理由はリラキシンというホルモンの影響と、お腹が大きくなって姿勢が変わることが重なるから。姿勢が悪いからでも、体力がないからでもありません
  • 出血/お腹の張り/日ごとに強くなる痛み/発熱をともなう痛み/足のしびれ——このときは、まず産院へ
  • おうちでは、横向き+足のあいだにクッション。横向きになってから起き上がる。片足立ちと重い物を避ける。お風呂であたたまる
  • 着替えは、椅子に座って。立ったまま片足を上げると恥骨に負担がかかります
  • 抱っこして動くときだけは、少しゆっくり。体が不安定になっている時期です
  • もあなでは、骨盤に手を当てながら、骨盤の動きなどを感じてケアしています。からだは全身つながっているので、骨盤だけでなく、からだ全体をみていきます

「妊娠中だから仕方ない」と、ひとりで我慢しなくて大丈夫です。話してみるところから、どうぞ。

(産後の腰や手首の痛みについては、抱っこで手首・腰が痛いの記事にまとめています。)

参考文献・補足

  • [1] 須永康代「妊娠・出産期の理学療法」理学療法―臨床・研究・教育 26:11-15、2019年。リラキシンの作用と恥骨結合・仙腸関節の可動性、腰背部痛の頻度、腰背部痛・骨盤帯痛の分類、妊婦の転倒に関する記述。
  • 本記事は、上記および助産師としての臨床経験をもとに作成しています
  • 痛みの出かたや程度には個人差があります。診断や治療は医師の領域ですので、気になることはかかっている産院でご相談ください

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投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、20年以上にわたり地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきました。もあな助産院は2012年に開業。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」