赤ちゃんの夏対策:あせも・脱水・冷房のこと|宮崎・もあな助産院
宮崎の夏は、本当に暑いですよね。日ざしも強く、大人でもぐったりする暑さ。体温調節がまだ苦手な赤ちゃんにとっては、なおさら過ごしにくい季節です。
「冷房って、つけていいの?」「汗をかいているけど、水分は足りてる?」「あせもがかわいそう…」——夏になると、こんな心配が増えますよね。
この記事では、宮崎で助産院を開業している助産師が、赤ちゃんの夏の過ごし方——あせも・脱水・冷房のことを、わかりやすくお伝えします。
まず知ってほしい:赤ちゃんは「暑さの影響を受けやすい」
赤ちゃんは、体温を調節する力がまだ育っている途中で、しかもとても汗っかきです。体も小さいぶん、まわりの暑さの影響を受けやすいんです。
そして、赤ちゃんは暑くても、自分で服を脱いだり、涼しいところに移ったりできません。体温を自分でコントロールするのが、まだむずかしいのです。
だからこそ、まわりの大人が、赤ちゃんの様子を見たり、体に触れたりしながら、「暑くないかな?」と気づいてあげることが大切です。
冷房は、使って大丈夫です
「赤ちゃんに冷房は良くないのでは」と心配する方もいますが、暑い日は、がまんせず冷房を使ってあげてください。暑い部屋で汗だくになるほうが、あせもや脱水のリスクになります。
冷房を使うときのポイントは3つです。
- 室温は26〜28℃くらいを目安に(小児科でもこのくらいを勧めることが多いです)
- 風が赤ちゃんに直接当たらないように(風向きを上に。赤ちゃんの位置も工夫を)
- 冷やしすぎにも注意(赤ちゃんが冷えていないか、ときどき見てあげて)
宮崎の猛暑日は、無理に温度を上げず、しっかり涼しくしてあげて大丈夫。「冷やしすぎ」より「暑すぎ」のほうが、赤ちゃんには危険です。
赤ちゃんが暑がっていないかは、背中や首すじを触ってみるのがひとつの目安。汗ばんでいたら、暑いのかもしれません。ただ、手足は元気でも冷たいことがあるので、手足の冷たさだけで「寒い」と判断しないでくださいね。
あせも対策:汗を「こまめに」
あせもは、汗をかいたままにしていることで起きやすくなります。とくに汗をかきやすいのは、頭・首・背中・おむつの中。
- 汗をかいたら、ガーゼなどでやさしく押さえ拭き、またはシャワーでさっと流す
- 着替えをこまめに
- 通気のよい、汗を吸う服を
ゴシゴシこすると、かえって肌を傷めます。「押さえる」ようにしてあげてくださいね。
水分補給:月齢で考え方が違います
ここが、とても大切なところです。「夏だから水分を」とよく言いますが、月齢によって考え方が違います。
生後6ヶ月くらいまで(離乳食前)
基本的に、母乳やミルクだけで水分は足りています。汗をかいた日は、母乳やミルクの回数を少し増やしてあげれば十分です。無理に白湯や麦茶を飲ませる必要はありません。
離乳食が始まったあと
食事の後や合間などに、少量の白湯や麦茶を補ってあげてもよい時期です。ただし、あくまで母乳・ミルクが基本です。
「脱水が心配」と、生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんに水や麦茶をたくさん飲ませるのは、かえってよくないこともあります。この時期の水分は、母乳・ミルクでとるのが基本です。
母乳は飲んだ量が見えないので、「足りているかな」と不安になるかもしれません。そんなときは、汗のかき具合も見ながら、おしっこの色が濃くないか・回数が減っていないかで様子をみていきましょう。おしっこがしっかり出て、色も濃すぎなければ、水分は足りているサインです。
迷ったときは、自己判断せず相談してくださいね。
脱水・熱中症のサイン(3段階で)
赤ちゃんは体温調節がまだ未熟なため、脱水や熱中症になりやすいもの。早めに気づくことが大切です。サインを3段階に分けてお伝えします。
🟡 初期のサイン(気にかけて)
- 母乳やミルクの飲みが悪い
- 機嫌が悪い、ぐずりやすい
- いつもより元気がない
- 汗をたくさんかいている
🟠 注意が必要なサイン(受診しましょう)
- おしっこの回数や量が少ない(半日以上出ない/おむつが長時間ほとんど濡れていない)
- 口の中や唇が乾いている
- 泣いても涙が少ない
- 顔色が悪い、ぐったりしている
- 体が熱い、熱がある
🔴 すぐに受診が必要なサイン
- 呼びかけへの反応が悪い/ぐったりして起きない
- けいれんがある
- 水分(母乳・ミルク)をほとんど飲めない
- 呼吸が苦しそう
- 高い熱があり、顔色が悪い・意識がぼんやりしている
とくに生後6ヶ月未満は脱水が進みやすいので、「飲みが悪い・おしっこが減る・元気がない」といった変化があれば、早めに受診してください。
おうちでできる、夏の予防
- 室温は26〜28℃、湿度は50〜60%を目安に
- 赤ちゃんの首や背中を触って、汗をかきすぎていないか確認する
- 母乳やミルクは、欲しがるタイミングでこまめに
- 外出時は直射日光を避け、ベビーカー内の暑さにも注意する
赤ちゃんは「のどが渇いた」と伝えられません。おしっこがしっかり出ているか・母乳やミルクが飲めているか・元気があるかを、毎日の目安にしてあげてください。「なんとなくいつもと違う」「ぐったりしている」と感じたら、早めに医療機関へ相談を。
夏のお出かけのコツ
- 暑い時間帯(昼前〜午後の暑い時間)を避けて、朝や夕方の涼しい時間に
- ベビーカーは地面に近く、照り返しで大人より暑くなります。保冷グッズや日よけを
- 短時間でも、車内に赤ちゃんを残さないでください(短時間でも危険です)
まとめ
- 赤ちゃんは暑さの影響を受けやすく、自分で体温調節できない。まわりが気づいてあげて
- 冷房は使ってOK。室温の目安と、風が直接当たらない工夫を
- あせもは、汗をこまめに拭く・着替える
- 水分は、生後6ヶ月くらいまでは母乳・ミルクで十分。月齢で考え方が違う
- ぐったり・おしっこが減るなどのサインは、早めに相談・受診を
暑い夏は、お母さんも体力を消耗します。赤ちゃんのことだけでなく、お母さん自身も水分をとって、無理せず過ごしてくださいね。心配なことがあれば、もあな助産院にご相談ください。
参考文献・補足
本記事は、助産師としての臨床経験をもとに、一般的な医学情報(小児科・自治体の熱中症/夏の育児情報等)を参考に作成しています。
投稿者プロフィール
- もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、助産師歴は23年。地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添い続け、もあな助産院の開業から14年になります。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」
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