赤ちゃんと帰省、無理していませんか?お盆を乗り切るヒント|宮崎・もあな助産院

「楽しみなはずなのに、気が重い」

「移動も、荷物も、気疲れも……考えるだけでしんどい」

「行かない、って言えたらいいのに」

——お盆の帰省を前に、そんなふうに感じていませんか。

この記事では、宮崎で助産院を開業している助産師が、赤ちゃんと迎えるお盆についてお伝えします。まず、いちばん大事なことを先に。——気が重いのは、あなたがわがままだからではありません。産後のお母さんにとって、帰省はとても大がかりなことなんです。

🌿 この記事でわかること

  • 帰省が疲れるのは、当たり前です
  • 車での移動、授乳をどうするか
  • 授乳する場所は、遠慮しないで
  • 言われて疲れる言葉との、つきあい方
  • 生活リズムが崩れても、戻ります
  • 行かない・短くする、という選択

帰省が疲れるのは、当たり前です

いちばんの理由は、気が休まらないことだと思います。

ずっと誰かがそばにいて、気持ちが落ち着かない。あちらこちらに気を遣う。「ゆっくりしていいよ」と言われても、本当にゆっくりできる人は、なかなかいません。

自分の家なら、赤ちゃんが寝たときに少し横になれます。でも帰省先では、それができないんです。

そのうえ、こんなこともあります。

  • 長い時間の移動がある
  • 寝る場所も、お風呂も、いつもとちがう
  • 授乳やおむつ替えの場所を、そのつどさがす
  • 食事もお風呂も、自分の都合では決められない

赤ちゃんのお世話だけでも大変なのに、そこに全部が乗っかってきます。疲れて当たり前です。「私が弱いのかな」なんて、思わないでくださいね。

車での移動、授乳をどうするか

こまめに休憩をとってください

いちばんお伝えしたいのが、これです。

長い時間の移動になると、どうしても授乳の間隔が空いてしまいます。そうすると、おっぱいが張って苦しくなってきます。

「あと少しで着くから」と我慢せず、こまめに休憩をとってください。サービスエリアや道の駅で、少し停まるだけでもちがいます。(おっぱいの張りについては、おっぱいが張って痛い・しこりの対処法の記事もどうぞ。)

車の中で授乳できる準備を

停まれる場所が見つかっても、授乳できる場所があるとはかぎりません。

ですから、車の中で授乳できるように、準備しておくと安心です。

  • 授乳ケープを、すぐ取り出せるところに入れておく
  • 後部座席のカーテンや、窓に貼るシェード
  • 大きめのバスタオル(ケープの代わりにもなります)

「どこで授乳しよう」と考えなくてすむだけで、移動のしんどさがずいぶん減ります。

授乳する場所は、遠慮しないで

帰省先で、いちばん気をつかうのがここかもしれません。

親戚の方がたくさんいると、「席を立ちにくいな」「別の部屋を使わせてくださいって、言いづらいな」と思ってしまいますよね。

でも——「授乳してきますね」と言って、席を立って大丈夫です。

それは、わがままではありません。赤ちゃんにとって必要なことですし、お母さんにとっても、少しひとりになれる時間になります。

言いにくければ、「おむつ替えてきます」でも大丈夫。そのまま少し、静かなところで休んでください。

言われて疲れる言葉との、つきあい方

帰省でいちばん疲れるのは、じつは移動でも荷物でもなく、人に会うことかもしれません。

こんなふうに言われて、もやっとしたことはありませんか。

  • 「母乳、足りてるの?」
  • 「母乳なの?」
  • 「なんで母乳あげないの?」
  • 「まだおっぱいなの?」
  • 「そんなに抱っこしたら、抱き癖がつくよ」
  • 「泣いてるよ、おなかすいてるんじゃない?」
  • 「昔はこうしたものよ」

言っている方に、悪気はないのだと思います。でも、言われた側は、自分のやり方を否定されたように感じます。それが積み重なると、本当にしんどくなります。

お伝えしたいのは、ひとつだけです。

その場で、分かってもらおうとしなくて大丈夫です。

「そうなんですねー」「そうかもしれないですね」と受け流して、そのまま、いつものやり方を続けてください。赤ちゃんのことをいちばん見ているのは、お母さんです。

説明して、納得してもらって——それを帰省中にやろうとすると、お母さんのほうが先に疲れてしまいます。

生活リズムが崩れても、戻ります

帰省中は、どうしてもリズムが崩れます。寝る時間も、授乳の時間も、いつもどおりにはいきません。

そして——赤ちゃんも、環境が変わることで、夜に寝てくれないかもしれません。

あまり知らない天井、あまり知らないにおい、あまり知らない人の声。赤ちゃんは、そういうものにちゃんと気づいています。いつもと同じように眠れないのは、無理もないことなんです。

そんな夜が続くと、お母さんは本当にしんどいと思います。でも、これは帰省のあいだだけのことです。

おうちに帰って、いつもの場所で、いつものように過ごしていれば、リズムはまた戻っていきます。帰省中に整えようとしなくて大丈夫。「今は、そういう時期」と思っていてください。

(夜の睡眠がつらいときは、産後の睡眠不足の記事もどうぞ。)

行かない・短くする、という選択もあります

ここまで読んで、それでも気が重いなら——行かない、という選択もあります。

日帰りにする。泊まる日数を減らす。今年は見送る。どれも、ちゃんとした選択です。

産後のお母さんの体は、まだ回復の途中です。無理をして、そのあと何日も動けなくなるくらいなら、行かないほうがいいこともあります。

「赤ちゃんがまだ小さいので、今年はやめておきますね」——それで、いいんです。

夏の帰省で、気をつけたいこと

移動中の車内、慣れない部屋、暑いなかでの外出。赤ちゃんは大人より暑さに弱く、水分も失いやすいです。

くわしくは、こちらにまとめています。

お母さん自身の水分も、忘れないでくださいね。授乳をしていると、思っている以上に失われています。

宮崎に帰省中の方へ

宮崎のご実家に帰ってきている、という方もいらっしゃると思います。

帰省中に困ったことがあれば、もあな助産院にご相談ください。

おっぱいが張ってつらい、赤ちゃんが泣きやまない、体がしんどい——住んでいる場所は関係ありません。いま宮崎にいらっしゃるなら、ご利用いただけます。

宮崎市・西都市・高鍋町を中心に、出張でのケアもしています。ご滞在先までうかがえる場合もありますので、遠慮なく声をかけてください。

お盆期間のお休みについて

毎年、お盆の数日間はお休みをいただいています。2026年は、8月13日〜16日がお休みです。

それ以外の日でしたら、ご相談を受けつけております。お受けできるかどうかは日程によりますので、まずはLINEでお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ:LINEまたはお電話で受け付けています。

まとめ

  • 帰省が疲れるのは当たり前です。あなたがわがままなのではありません
  • 車での移動はこまめに休憩を。授乳の間隔が空くと、おっぱいが張って苦しくなります
  • 授乳ケープなど、車内で授乳できる準備を。「どこで授乳しよう」がなくなるだけで楽になります
  • 「授乳してきますね」と席を立って大丈夫。ひとりになれる時間にもなります
  • 言われて疲れる言葉は、その場で分かってもらおうとしないで。受け流して、いつものやり方を続けてください
  • 赤ちゃんも、環境が変わると夜に寝ないかもしれません。帰ってくれば、リズムはまた戻ります
  • 行かない・短くする、という選択もあります
  • 宮崎に帰省中の方も、もあな助産院をご利用いただけます(出張ケアもあります)。2026年は8月13日〜16日がお休みですので、それ以外の日でご相談ください

お盆が、少しでも穏やかな時間になりますように。

参考文献・補足

  • 本記事は、一般的な医学情報を参考に、助産師としての臨床経験をもとに作成しています

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、20年以上にわたり地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきました。もあな助産院は2012年に開業。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」