首すわり・寝返りがゆっくり?月齢より大事なこと|宮崎・もあな助産院

「同じ月齢の子は、もう首がすわっているのに」

「そろそろ寝返りの時期なのに、まだしない」

「うちの子、ゆっくりなのかな……」

——月齢の目安を見るたびに、不安になっていませんか。

発達のご相談を受けたとき、私は月齢よりも先に、お聞きしていることがあります。この記事では、そのお話をさせてください。

🌿 この記事でわかること

  • 月齢の目安は、目安でしかありません
  • 私が最初にお聞きすること① うつ伏せの時間
  • 私が最初にお聞きすること② 寝返りの「手前」の動き
  • タミータイムのすすめかた(私の失敗も)
  • 気になることは、健診で聞いてみましょう

月齢の目安は、目安でしかありません

育児の本にも、アプリにも、「◯か月ごろ首がすわる」「◯か月ごろ寝返り」と書いてあります。

その数字を見て、「うちの子は遅れているのかな」と不安になってしまう方は、とても多いです。

ただ、あの数字は「多くの子がこのあたり」という、幅のまんなかあたりを書いているものです。早い子もいれば、ゆっくりな子もいて、どちらもその子のペースなのかなと思います。

(月齢ごとの目安は、赤ちゃんの発達の記事にまとめています。)

ですので、ご相談を受けたときは、月齢よりも先に、こんなことをお聞きしています。

お聞きすること① うつ伏せは、どのくらいしていますか?

首すわりのご相談で、まずお聞きするのがこれです。

「うつ伏せ(タミータイム)は、どのくらいしていますか?」

首をもち上げる力は、うつ伏せで過ごす時間のなかで育っていくと言われています。あお向けで寝ているときには、その力を使う場面があまりないんですね。

「そういえば、あまりしていないかも」——そう気づかれる方も、いらっしゃいます。

これは、できていないという話ではありません。知らなかったら、なかなか怖かったり、不安でできなかったりすると思うんです。

実は、私もそうでした

練習すればよいと思って、1日1回くらいうつ伏せをさせていました。でも、すぐ泣いてしまうので、そこでやめていたんです。

あとになって、もっと練習が必要だったんだなと思いました。

分かっていても、こんな感じです。それでもやっぱり、うつ伏せの時間をつくっていくことは大事だなと、あらためて思っています。

お聞きすること② 横向きになったり、からだをひねったりしていますか?

寝返りのご相談では、こうお聞きします。

「赤ちゃんは、横向きになったり、からだをひねったりしていますか?」

寝返りは、ある日いきなりできるようになるものではありません。

  • 足を持ち上げる
  • からだをひねる
  • 横向きになる
  • 横向きのまま、しばらく止まっている

こうした動きが積み重なった先に、寝返りがあります。

ですので、「まだ寝返りしないな」と思っていても、手前の動きは、もう始まっていることが多いんです。

できた・できないだけで見るのではなく、その手前の動きを探してみてください。赤ちゃんは、少しずつ進んでいます。

タミータイムのすすめかた

はじめにお伝えしておきたいのですが、うつ伏せになるのは、赤ちゃんにとって、けっこう大変なことなんです。

しかも、体重が増えれば増えるほど、大変になっていきます。ですので、できれば早いうちから、少しずつ慣れていけるといいなと思います。

とはいえ、いきなり床でなくて大丈夫です。ママやパパの胸の上に、うつ伏せで乗せてあげるところからで十分です。

生後1か月くらい経ったら、ぜひやってみてください。お母さんやお父さんの胸の上なら、赤ちゃんも安心できますし、顔もよく見えます。

「何分やればいいですか」と聞かれることがあります。

でも——時間を決めなくて大丈夫です。

赤ちゃんによって、泣くまでの時間がちがいます。すぐ泣く子もいれば、しばらく平気な子もいます。その子に合わせてかまいません。

  • 泣いたら、抱っこしてあげてください
  • 1日のなかで、何回も
  • そうやって、少しずつうつ伏せに慣れていきます

長くやることより、回数を重ねて慣れていくことが大事かなと思います。おむつ替えのあと、着替えのあと——生活のなかに少しずつ入れてみてください。だんだんと、時間も長くできるようになります。

それから、うつ伏せにしているあいだは、背中や肩を、やさしくなでてあげてください。お母さんの手が触れていると、赤ちゃんも安心して過ごせます。

気をつけていただきたいこと

  • うつぶせ寝はしないでください
  • 目を離さないでください

タミータイムは、赤ちゃんが起きていて、そばで見ていられるときに行うものです。眠ってしまったら、あお向けに戻してくださいね。

気になることは、健診で聞いてみましょう

発達については、3〜4か月健診をはじめ、健診のたびに確認していきます。

ですので、気になることがあれば、そのときに聞いてみてくださいね。実際に診ていただいたうえで判断するのが、いちばん安心だと思います。

「こんなこと聞いていいのかな」と思わなくて大丈夫です。

宮崎で、赤ちゃんの発達を見てもらいたいときに

もあな助産院では、赤ちゃんの発達クラスを行っています。

実際に赤ちゃんの動きを見ながら、いまの時期にできる関わり方を一緒に確認できます。うつ伏せのさせ方も、その場でお伝えできます。

「発達のことが気になるけれど、どこに聞けばいいか分からない」——そんなときにも、どうぞ。

(向き癖が気になる方は、赤ちゃんの向き癖と頭の形の記事もどうぞ。)

宮崎市・西都市・高鍋町を中心に、出張でのケアもしています。

まとめ

  • 月齢の目安は「多くの子がこのあたり」という幅のまんなかあたり。早い子もゆっくりな子も、その子のペースです
  • 首すわりが気になるときは——うつ伏せ(タミータイム)を、どのくらいしていますか?首の力は、うつ伏せの時間のなかで育ちます
  • 寝返りが気になるときは——横向きになったり、からだをひねったりしていますか?寝返りの手前の動きは、もう始まっていることが多いです
  • うつ伏せは、赤ちゃんにとってけっこう大変なこと。体重が増えるほど大変になります。生後1か月ごろから、ママやパパの胸の上に乗せるところから始めてみましょう
  • タミータイムは時間を決めなくて大丈夫。泣いたら抱っこ、1日に何回も。少しずつ慣れて、だんだん時間も長くできるようになります
  • うつ伏せのあいだは、背中や肩をやさしくなでてあげてください
  • うつぶせ寝はしない。目を離さない。起きていて、そばで見ていられるときに
  • 気になることは、健診のときに聞いてみましょう

できた・できないだけで見ていると、心配ばかりが増えてしまいます。その手前の小さな動きを、見つけてあげてくださいね。

参考文献・補足

  • 本記事は、助産師としての臨床経験をもとに作成しています
  • 発達の進みかたには個人差があります。発達に関する診断・判断は医師の領域ですので、気になることは健診や小児科でご相談ください

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、20年以上にわたり地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきました。もあな助産院は2012年に開業。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」