赤ちゃんの向き癖と頭の形、おうちでできる工夫|宮崎・もあな助産院

「気づいたら、いつも同じ方向ばかり向いている」
「後頭部の片側が平らになってきた気がする」
「このまま頭の形、変にならないかな…」

赤ちゃんの向き癖と頭の形。気にしはじめると、毎日見ているだけに心配になりますよね。実は、これも助産院でよくいただくご相談のひとつです。

この記事では、宮崎市で助産院を開業している助産師が、向き癖の理由と、おうちでできる工夫、そして「相談したほうがいいかな」の目安をお伝えします。

向き癖は、どうして起きるの?

赤ちゃんが同じ方向ばかり向くのには、いくつかの理由があります。

  • お母さんのおなかの中にいたときの姿勢のなごり
  • 向きやすい方向の筋肉の使い方のくせ

つまり、向き癖そのものは、多くの赤ちゃんに見られる自然なこと。「育て方が悪いのかな」と自分を責める必要は、まったくありません。

ちなみに、赤ちゃんが音や光のするほう(ドアや窓の方向)を見ようとするのは、目や耳が育って、まわりに興味が出てきた発達のサインです。これは向き癖の原因というより、赤ちゃんの成長のあらわれ。あとでお伝えするように、この「見ようとする力」は、向きにくいほうを向かせる工夫にも活かせますよ。

頭の形について、知っておきたいこと

赤ちゃんの頭はとてもやわらかく、同じところに重さがかかり続けると、その部分が平らになりやすい性質があります。向き癖があると、いつも下になる側の後頭部が平らになりやすいんですね。

ただ、ここで知っておいてほしいことがあります。

向き癖は「頭の形」だけの話ではなく、体の動きの発達にもつながっているということです。

赤ちゃんは、向きやすいほう・使いやすいほうの体はどんどん使えるようになりますが、向きにくいほうは、もともと動かしにくさがあるので、左右で使い方に差が出やすくなります。その差がついたままだと、体の左右のバランスや動きの発達に影響することがあります。

だからこそ、頭の形を「見た目の問題」とだけ考えず、「向きにくいほうも、少しずつ動かしていけるようにお手伝いする」という視点が大切なんです。後でご紹介する「おうちでできる工夫」も、この考え方にもとづいています。

おうちでできる、やさしい工夫

向き癖がある場合、毎日の中でできる工夫があります。無理に頭を固定したりするものではなく、「向きにくいほうにも向きやすくする」お手伝いです。

1. 声をかける向き・あやす向きを変えてみる
いつも向くほうと反対側から、お母さんが声をかけたり、あやしたりしてみましょう。赤ちゃんは「お母さんのほう」を見ようとします。

2. 「頭だけ」ではなく「体ごと」向きを変えてあげる
ここで気をつけたいのが、向きにくいほうに頭だけを無理に向けないこと。赤ちゃんにとっては、とてもしんどい姿勢になってしまいます。そもそも、向きづらいからこそ向き癖になっているんですね。

おすすめは、体ごと反対方向に向けてあげること。そのまま倒れてこないように、背中側にバスタオルをくるくる丸めたものをそっと置いて支えてあげます。そうして、向きにくかったほうを向いて過ごす時間を、少しずつつくってあげましょう。これなら、赤ちゃんもラクに反対側を向いていられます。

このときも、お母さんやお父さんの目が届くところで行ってくださいね。そばで見ていてあげられると安心です。

3. 起きているときは「うつぶせ遊び(タミータイム)」を少しずつ
赤ちゃんが起きていて機嫌のよいときに、少しの時間うつぶせにして遊ばせてあげましょう。そうすると、後頭部にずっとかかっていた重さがやわらぎます。首がすわる前の赤ちゃんでも、短い時間ならできますよ。

最初はほんの少しの時間から。赤ちゃんがうつぶせに慣れてきたら、少しずつ時間を伸ばしていきましょう。

「何分やればいい」と時間で考えなくて大丈夫。赤ちゃんが泣き始めたら、それが終わりのサインです。無理に続けず、抱っこしてあげましょう。

ただし、うつぶせにしている間は、絶対に赤ちゃんから目を離さないでください。ほんの少しの時間でも、その場を離れたり、ほかのことをしながらは厳禁です。眠ってしまいそうなときは、必ずあおむけに戻してあげましょう。

なお、うつぶせを嫌がる赤ちゃんもいます。無理に続けなくて大丈夫。「どうしてもいやがって…」というときは、ぜひご相談ください。その子に合ったやり方を、一緒に考えましょう。

4. 抱っこの向きも、ときどき変えて
横抱きの向きがいつも同じだと、これも向き癖につながることがあります。左右バランスよく抱っこを。

5. 授乳のときに、左右両方から飲ませる
これは毎日の授乳の中で、自然にできる工夫です。片方のおっぱいばかりでなく、左右両方から飲ませてあげると、赤ちゃんはそのたびに違う方向を向くことになります。毎日くりかえす授乳だからこそ、向きのかたよりをやさしくならしていけます。

ミルクの場合も同じです。抱っこする腕を左右ときどき入れかえてあげると、赤ちゃんが向く方向が自然と変わります。いつも同じ腕で抱いていないか、ちょっと意識してみてくださいね。

【とても大切な注意】
眠るときのうつぶせ寝は、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクになります。赤ちゃんが眠るときは、必ずあおむけにしてあげてください。ここでお伝えした「うつぶせ遊び」は、あくまで赤ちゃんが起きていて、そばで目を離さずに見守れるときだけのものです。

こんなときは、早めに相談してみましょう

  • 1か月たっても、いつも同じ方向しか向かない
  • 首をいつも同じ方向に傾けていて、反対を向きにくそう
  • 頭の形のゆがみが気になる、だんだん強くなっている気がする
  • とにかく心配で、気持ちが休まらない

ここで大切なお話を。「3〜4か月健診まで様子を見よう」と思う方も多いのですが、実は、気づいたときに早めに動くほうが安心です。

というのも、向き癖は早めにケアを始めるほど、反対側を向けるようになるのも早く、頭の形への影響も少なくてすむからです。逆に、何もしないまま数か月たってしまうと、整ってくるのにも、それなりの時間がかかることがあります。

決して「大変なこと」ではありません。ただ、1か月たっても同じ方向ばかり向いているなと感じたら、健診を待たずに、できるだけ早めに相談してほしい——それだけ覚えておいてくださいね。

相談先は、いきなり病院でなくても大丈夫です。気軽に相談できるところで、まずは一度見てもらいましょう。もちろん、もあな助産院でも、向き癖や頭の形のご相談をお受けしています。

宮崎で赤ちゃんのことを相談したい方へ:もあな助産院

もあな助産院(宮崎市佐土原町)では、授乳のことだけでなく、赤ちゃんの向き癖や抱っこ・寝かせ方など、育児の「ちょっと気になること」のご相談もお受けしています。

「病院に行くほどじゃないかもしれないけど、誰かに聞いてみたい」——そんな段階のご相談こそ、大歓迎です。赤ちゃんの様子を一緒に見ながら、おうちでできる工夫をお伝えします。

実は、向き癖や頭の形は、そこだけの問題ではなく、赤ちゃんの全身とつながっています。

そんな全身へのアプローチとして、もあな助産院では赤ちゃんへのクレニオセイクラルセラピーを行っています。赤ちゃんの体にやさしくふれながら、動きにくいところが動きやすくなるように、優しいタッチでケアしていきます。

また、ベビーマッサージもおすすめです。お母さんの手でやさしくふれてもらうことは、赤ちゃんの体をほぐすだけでなく、親子のふれあいの時間にもなります。開催日はイベント一覧のページでご確認いただけます。

くわしくはクレニオセイクラルセラピーのページもご覧ください。

ご予約:LINEまたはお電話で受け付けています。出張ケアもしています。

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まとめ

  • 向き癖は多くの赤ちゃんに見られる自然なことです
  • ただし向き癖が続くと、向きにくいほうの体が動かしにくく、発達に影響することも。「向きにくいほうも少しずつ動かす」のが大切
  • おうちでは「反対側からあやす・体ごと向きを変える・うつぶせ遊び・抱っこの向き」の工夫を
  • 眠るときは必ずあおむけ(うつぶせ遊びは起きていて見守れるときだけ)
  • 1か月たっても同じ方向ばかり向くときは、健診を待たず早めに相談を(早いほど、向きやすくなるのも頭の形への影響も少なくてすみます)

毎日見ているからこそ、小さな変化に気づいて心配になりますよね。その気づきは、赤ちゃんをよく見ている証拠です。ひとりで抱え込まず、気軽に頼ってくださいね。