赤ちゃんの発達|生まれてから1歳まで(月齢別の目安)|宮崎市・もあな助産院

「うちの子、ちゃんと発達しているかな?」と心配していませんか?

「まだ首がすわらない」「ハイハイしないまま立った」「言葉が出るのが遅い気がする」——赤ちゃんの成長を見守るなかで、こんな不安を感じたことはありませんか?

赤ちゃんの発達には大きな個人差があり、「○ヶ月までにできるはず」という目安はあくまでも参考です。大切なのは、その子なりのペースで着実に発達しているかどうかを見ること。

この記事では、助産師の立場から赤ちゃんの発達の過程を月齢別にわかりやすくお伝えします。

赤ちゃんの発達マイルストーンを点線でつないだタイムラインのイラスト

赤ちゃんの発達の4つの領域

発達はひとつの力だけでなく、次の4つの領域がバランスよく育っていきます。

  • 運動発達:首すわり・寝返り・お座り・ハイハイ・立つ・歩く
  • 言語・コミュニケーション発達:声を出す・喃語・言葉の理解・話す
  • 認知・知的発達:物を見る・興味を持つ・因果関係を理解する
  • 社会性・情緒発達:笑う・人見知り・愛着形成・感情の表現

これらは互いに影響しながら発達します。どれかひとつが「遅い」ように見えても、他の領域がしっかり育っていることも多いです。

月齢別:発達の目安

ここでは、生まれてから1歳ごろまでの発達の目安をご紹介します。あくまで「だいたいの流れ」なので、その通りでなくても心配しないでくださいね。

新生児〜生後1ヶ月

この時期の赤ちゃんは、原始反射(モロー反射・吸啜反射・把握反射など)で動いています。視力はまだ弱く、ちょうど授乳のときくらいの距離(20〜30cm)にあるものが、いちばんよく見えます。お母さんの声や顔を認識し始め、泣くことでコミュニケーションをとります。

  • 授乳の距離(20〜30cm)にある顔やものをじっと見る
  • 大きな音に反応して手足を動かす
  • 抱っこされると泣き止む

生後2〜3ヶ月

「社会的微笑」が始まる時期。お母さんやお父さんの顔を見て、ニコッと笑うようになります。声を出すことも増え、「あー」「うー」といった喃語の前段階が聞かれます。動くものを目で追う「追視」や、自分の手をじっと見つめる「ハンドリガード」が見られはじめるのも、この時期です。

  • あやすと笑う(社会的微笑)
  • うつ伏せにすると少し頭を持ち上げる
  • 声のする方向に目を向ける
  • 動くものを目で追う(追視)
  • 自分の手を見つめる(ハンドリガード)

生後3〜4ヶ月

首がすわり始め、縦抱っこができるようになります。手の使い方も少しずつ上手になり、目の前のおもちゃに手を伸ばして、にぎろうとする姿が見られはじめます。

  • 首がすわる(個人差あり・4ヶ月健診で確認)
  • 声を出して笑う
  • おもちゃをじっと見つめる
  • おもちゃに手を伸ばして、にぎろうとする

生後5〜6ヶ月

寝返りができるようになり、行動範囲が広がります。手で物をしっかりつかめるようになり、何でも口に持っていくようになります。人見知りが始まる子もいます。

  • 寝返り(最初は片方からでOK。少しずつ両方できるようになっていきます)
  • 物を手でしっかりつかむ
  • 名前を呼ばれると振り向く

生後7〜9ヶ月

お座りが安定し、ずり這いやハイハイが始まる時期です。「バイバイ」「パチパチ」などのまね遊びができるようになり、言葉の理解も進みます。人見知りや後追いが強くなることも。

  • お座りができる(支えなし)
  • ずり這いやハイハイで移動する
  • 「ダメ」などの禁止語を理解し始める
  • 後追いをする(愛着形成の証)

生後10〜12ヶ月

つかまり立ち・伝い歩きが始まります。「ママ」「パパ」などの意味のある言葉(初語)が出始める子も。指さしでコミュニケーションするようになります。

  • つかまり立ち・伝い歩き
  • 親指と人差し指で小さいものをつまむ(巧緻性〔こうちせい〕=手先の器用さが育ってきます)
  • 「ちょうだい」など簡単な言葉の指示に応じる
  • 意味のある言葉が1〜2語出ることも

発達の個人差について

「首すわりが4ヶ月を過ぎた」「まだ歩かない」——こうした場合も、多くは正常の範囲内です。赤ちゃんの発達には2〜3ヶ月程度の個人差があると言われています。

特に、早産だった赤ちゃんは「修正月齢」(出産予定日からの月齢)で発達を見ることが大切です。

心配なときは、相談を

発達はとても個人差が大きく、目安より早い子も、ゆっくりな子もいます。どちらも、その子のペースです。

「うちの子、ちょっと心配かな」と感じることがあれば、ひとりで抱え込まず、健診のときや、かかりつけ医・助産院などの専門家に相談してくださいね。気になる気持ちを、そのままにしなくて大丈夫です。

赤ちゃんとの、毎日のふれあい

特別なおもちゃや教育は必要ありません。日々のなにげないふれあいが、赤ちゃんの育ちを支えています。「やらなきゃ」と気負わず、できるときに、楽しみながらで大丈夫です。

  • 話しかける:目を見て、ゆっくりやさしく
  • 抱っこする:安心感が、心と体の土台になります
  • うつ伏せ遊び:首や体の発達に(寝返りができるようになるまでの時期に。必ず目を離さずに)
  • 絵本を読む:言葉やふれあいの、やさしい時間に
  • いろいろな感覚にふれる遊び:水・砂・食感など、五感を使った体験を

まとめ

赤ちゃんの発達は、順番はあっても「いつまでに」という期限はありません。その子のペースを信じて見守ることが、何よりも大切です。

「うちの子の発達、どうかな?」と気になったときは、ひとりで悩まずもあな助産院の赤ちゃんのケア・育児相談にぜひご相談ください。一緒に考えます。

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、助産師歴は23年。地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添い続け、もあな助産院の開業から14年になります。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」