新生児が寝ない…生まれたての赤ちゃんの昼夜逆転はいつまで?|宮崎・もあな助産院

「夜中に何度も起きて、まとまって眠れない」
「昼間は寝ているのに、夜になると目がぱっちり」
「私の寝る時間がない…いつまで続くんだろう」

生まれたての赤ちゃんとの生活は、お母さんとは”真逆のリズム”から始まります。赤ちゃんはまだ昼夜の区別がなく、夜も数時間おきに目を覚まします。そこに、出産の疲れと慣れない育児が重なって、体も心も疲れを感じるお母さんは本当に多いです。

最初にお伝えしたいことがあります。赤ちゃんが夜に起きるのは、お母さんのせいでも、赤ちゃんのせいでもありません。これは赤ちゃんの体のリズムによる、自然なことなんです。

この記事では、生まれたての赤ちゃんが寝ない理由と、昼夜逆転がいつごろ落ち着くか、おうちでできる工夫をお伝えします。

夜の部屋で赤ちゃんを抱っこして授乳するお母さんのイラスト

どうして生まれたての赤ちゃんは夜に寝ないの?

赤ちゃんが夜に起きるのには、ちゃんとした理由があります。

1. 赤ちゃんは、もともと夜に活発なリズムを持っているから
生まれたばかりの赤ちゃんは、「昼は起きて、夜は眠る」という大人と同じリズムを、まだ持っていません。むしろ、夜に活発になる——いわば”夜行性”のような時期なんです。

ここで、ちょっと思い出してみてください。赤ちゃんがおなかの中にいたとき、いつの時間帯によく動いていましたか?

多くのママが「夜だった」と答えます。お母さんが日中の活動を終えて、ほっとリラックスした時間や、夜のほうが、赤ちゃんは元気に動いていたんですね。

(赤ちゃんが泣く理由について、夜以外のこともこちらの記事にまとめています。)

つまり、夜に活発なのは、おなかの中にいたときからのリズムが続いているということ。生まれた瞬間に切り替わるわけではないんです。これから少しずつ、昼夜のリズムができていきます。

2. おなかがすぐ空くから
赤ちゃんの胃はとても小さいので、昼も夜も数時間おきにおなかが空きます。とくに母乳は消化が早く、飲んでも比較的すぐにおなかが空きます(ミルクは母乳より少し消化に時間が必要です)。だから、夜もしっかり起きて飲もうとするんですね。これは、元気に育っている証拠でもあります。

つまり、赤ちゃんが夜に起きるのは「順調に育っているからこそ」のこと。困らせようとしているわけでも、どこかおかしいわけでもありません。

実は、お母さんの体も「眠れないように」できています

ここで、お母さん自身の体のお話も少し。

産後の数日は、出産の影響でアドレナリンというホルモンが出ていて、眠れなくても動けてしまう状態になります。「ほとんど眠れないのに、なぜか起きていられた」という方も多く、実は私自身もそうでした。

そして、産後4〜5日ほどたつと、少しずつ眠れるようになっていきます。

この「最初は眠りにくい」という体のしくみには、意味があります。赤ちゃんに何度も何度もおっぱいをあげて、母乳の分泌を育てていくためなんです。

赤ちゃんにとって、母乳はいわば”命綱”。それをしっかり出せるように、お母さんの体には、ちゃんとしたしくみが組み込まれているんですね。眠りにくいのも、そのすごいシステムのひとつなのです。

だから、「眠れない自分」を責めないでください。それは、お母さんの体が赤ちゃんのために頑張っている時期でもあるのです。

昼夜逆転は、いつごろ落ち着く?

これは一番知りたいところですよね。ただ、個人差がとても大きいので、「絶対にこの月齢で」とは言えないことを、先にお伝えしておきます。

助産師として、たくさんの赤ちゃんを見てきた経験では、だいたいこんな流れです。

  • 生後1ヶ月ごろから、早い子では少しずつリズムが出はじめる
  • 生後2ヶ月ごろになると、昼に起きている時間がだんだん長くなり、夜に3〜4時間ほど続けて眠るようになってくる
  • 生後3〜4ヶ月ごろに、まとまって眠る時間が増えてくる子が多い
  • ただし、生後半年ごろにようやく整う子もいて、それも普通のこと

そして、知っておいてほしいことがもうひとつ。生後5〜6ヶ月ごろから、また夜に起き始める赤ちゃんもいます。「せっかく寝るようになったのに、どうして…」と感じるかもしれませんが、これも成長の途中でよくあること。あなたのせいでも、赤ちゃんの後戻りでもありません。

それに、月齢が進んでも、ずっと2〜3時間おきに起きる赤ちゃんもいます。それも、その子のペース。けっして「おかしい」わけではありません。

ここに書いたのは、あくまで”だいたいの流れ”。睡眠は本当に個人差が大きいので、「うちの子は遅いのかな」と比べて落ち込まなくて大丈夫です。ゴールの時期は、その子その子で違います。

昼間に赤ちゃんが眠るそばでお母さんがソファで休んでいるイラスト

おうちでできる、やさしい工夫

無理にリズムを作ろうと頑張る必要はありません。「少しずつ昼と夜の区別がついてくるのを手伝う」くらいの気持ちで大丈夫です。

1. 朝、カーテンを開けて光を入れる
朝起きたら、お部屋に自然の光を入れてあげましょう。赤ちゃんの体が「今は朝なんだ」と少しずつ覚えていきます。

2. 夜は、照明を落として静かに
夜の授乳のときは、明かりを少し暗めにして、できるだけ静かに。「夜は眠る時間」という雰囲気を伝えてあげます。

3. 昼と夜で、過ごし方に差をつける
昼は明るく・生活音のある中で、夜は暗く・静かに。はっきり区別しなくても、なんとなくの差で十分です。

4. お母さんも、昼間に一緒に休む
これが一番大事かもしれません。夜まとまって眠れないぶん、赤ちゃんが昼寝したら、家事より自分の睡眠を優先してください。寝不足は、心の余裕を奪います。

つらいときは、ひとりで抱えないで

夜眠れない日が続くと、「この生活が、いつまで続くんだろう」と、心細くなってしまうことがあります。

でも、睡眠不足のなかで頑張り続けるのは、本当に大変なこと。眠れないつらさは、立派な相談理由です。

宮崎で「眠れなくてつらい」を相談したい方へ:もあな助産院

もあな助産院(宮崎市佐土原町)では、産後のお母さんと赤ちゃんのケアを行っています。

「夜眠れなくて、もう限界」というとき、少しのあいだ赤ちゃんを預けて、体を休めていただくことができます。お母さんがしっかり休むことは、わがままでも甘えでもありません。

もあな助産院の産後ケアでは、お母さんと赤ちゃん、それぞれにクレニオセイクラルセラピーをさせていただいています。

  • まず、休息に入る前に、お母さんへクレニオ。体の緊張をやさしくゆるめてから、ゆっくり休んでいただきます
  • そして、お母さんが休まれている間に、赤ちゃんへクレニオ。赤ちゃんの体にもそっとふれて、リラックスのお手伝いをします

くわしくはクレニオセイクラルセラピーのページもご覧ください。

眠れないつらさを、ひとりで抱え込まないでくださいね。

ご予約:LINEまたはお電話で受け付けています。出張ケアもしています。

→ ご予約・お問い合わせはこちら

まとめ

  • 赤ちゃんが夜起きるのは、もともと夜に活発なリズム+おなかが空くから。順調に育っている証拠です
  • 昼夜逆転は、だいたい生後3〜4ヶ月ごろに落ち着く子が多い(でも個人差が大きい)
  • 朝は光を入れ、夜は暗く静かに。昼と夜の差をゆるやかに
  • お母さんも、昼間に一緒に休んで
  • 眠れないつらさは、立派な相談理由です

眠れない夜は、永遠に続くように感じますよね。でも、必ず少しずつ楽になっていきます。それまで、ひとりで頑張りすぎないでくださいね。


参考文献・補足

本記事は、助産師としての臨床経験をもとに、一般的な医学情報(厚生労働省の資料等)を参考に作成しています。

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、助産師歴は23年。地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添い続け、もあな助産院の開業から14年になります。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」