夜泣き、いつまで?月齢で変わる夜の起き方|宮崎・もあな助産院

「1時間おきに起きて、もう限界」

「せっかく寝るようになったのに、また起きるようになった」

「これ、いつまで続くの?」

——夜泣きで、まいっていませんか。

この記事では、月齢によって夜の起き方がどんなふうに変わっていくのかを、お伝えできたらと思います。

ただ、ひとつだけ先に。——「いつまでで終わりますよ」とは、なかなか言えないんです。その子によってちがいますし、波もあるので。

そのかわり、いま何が起きているのかなというところを、一緒に見ていけたらと思います。

🌿 この記事でわかること

  • 月齢によって、夜の起き方は変わります
  • 一度落ち着いても、また起きるようになります
  • 「泣いて起きるけど、授乳したらすぐ寝る」のこと
  • 夜に寝てもらうために、できること
  • 「いつまで」に答えられない理由

月齢によって、夜の起き方は変わります

ひとことで「夜泣き」といっても、月齢によって中身がちがいます。

0〜2か月ごろ

まだ昼と夜の区別がついていません。昼夜が逆転していて、夜に覚醒しやすい時期です。

(この時期のことは、新生児が寝ない・昼夜逆転の記事にまとめています。)

3〜4か月ごろ

少しずつ寝てくれるようになります。

ただ、どのくらい寝るかは本当に人それぞれです。2〜3時間おきの赤ちゃんもいれば、3〜4時間の子も、6時間まとめて寝る子もいます。

ですので、「1〜2か月のころよりは、少し寝るようになったかな」くらいに思っておくのが、ちょうどいいかもしれません。まわりと比べると、しんどくなってしまうので。

5か月ごろから

ここでまた、覚醒するようになってきます。

  • 飲んだら寝るけれど、起きる回数が増える
  • 寝返りをして、寝返り返りができない間——戻れなくて泣くことがあります
  • 脳が育っていく時期でもあります

人見知り・後追いが始まるころ

夜に頻繁に起きはじめます。1時間に1回くらい起きることもあります。

そして——起きるようになったり、少し眠るようになったり、波があります。

一度落ち着いても、また起きるようになります

ここが、いちばんお伝えしたいところです。

3〜4か月で少し寝てくれるようになって、「やっと楽になった」と思ったころに、また起きるようになる。多くの方が、「私が何かしてしまったのかな」と思われます。

でも、そうではありません。

赤ちゃんが成長して、できることが増えて、まわりのことが分かるようになってきたからです。戻ったのではなく、進んだ結果なんです。

泣いて起きるけど、授乳したらすぐ寝る

こんなことは、ありませんか。

泣いて起きる。でも、授乳したらすぐに寝る。

赤ちゃんの眠りは、もともと浅いと言われています。

小児科の先生方の解説によると、赤ちゃんの眠りのサイクルは40〜50分ほど(3か月ごろで50〜60分ほど)。そして眠りの半分くらいが、浅い眠りなのだそうです。1歳半ごろまでは、その割合が続くと言われています。

大人はもっと深く眠っています。目が覚めやすいのは、赤ちゃんにとって自然なことなんですね。

そのうえで——こんなことで泣いているのかな?というものを、挙げてみますね。

  • お腹がすいていることもあります
  • さみしくなったり、お母さんがそばにいるか確認したくなったり
  • お母さんに触れていないと泣くこともあります
  • 赤ちゃんの脳が育っていく過程で、目が覚めることもあります
  • 昼間に受け取った情報の整理が追いつかなくて、覚醒することもあります

そのときによってちがいますし、正直、分からないことも多いです。

ですので——寝かしつけの方法を変えれば止まる、というものでもないのかなと思います。いろいろ試してうまくいかなくても、やり方が悪いわけではありません。

夜に寝てもらうために、できること

昼間に、できるだけ遊ぶ

昼間に体を使っておくと、夜に寝てくれることにつながります。

月齢に合わせて、できるだけ遊んで、体力を使わせてあげてください。外に出るのもいいですし、おうちのなかでも大丈夫です。

一緒に寝る(添い寝)

添い寝については、賛否あると思います。

そのうえで申し上げると——安全を確保したうえで一緒に寝ることは、赤ちゃんが寝てくれることにつながります。そばにお母さんがいると分かると、赤ちゃんは安心できます。

気をつけていただきたいのは、この2つです。

  • 赤ちゃんが落ちたり、はさまったりしないように
  • やわらかすぎる布団や枕、顔にかかるものを近くに置かない

お酒を飲んだあとは、いつも以上に気をつけてくださいね。

それから——疲れている夜ほど、深く眠ってしまいます。そういう日は、できれば赤ちゃんをとなりの安全な場所(ベビーベッドや、床に敷いた布団など)に寝かせられると安心です。

でも、それができない日もあると思います。そのときは、落とさないこと・顔が埋まらないことだけ、気にかけてあげてください。

ソファで寝てしまう夜のこと

赤ちゃんがどうしても寝てくれなくて、ソファで抱っこしたまま、一緒に眠ってしまう——そういう夜も、あると思います。

それだと寝てくれるんですよね。

ですので、「ソファはだめですよ」とは申し上げません。そのかわり、この2つだけ、気をつけていただけたらと思います。

  • 赤ちゃんを落とさないように
  • 顔が埋まって、息がしづらくならないように

ソファやクッションはやわらかいので、そこだけ気にかけてあげてください。

ご家庭の環境によってできることがちがうので、心配なときはご相談ください。

「いつまで」に、答えられない理由

この記事を開いてくださった方が、いちばん知りたいのはここだと思います。

でも、「◯歳になれば終わります」とは、申し上げられません。

その子によってちがいますし、波があるからです。落ち着いたと思ったらまた起きる、ということをくり返します。

「1歳になれば」と思って越えてしまうと、そのほうがつらくなってしまいます。ですので、正直にお伝えしておきますね。

実は、私もそうでした

はじめのころは4時間くらいまとめて寝てくれていたのですが、1歳前後は——2時、4時、5時、6時。そんな感じでした。

助産師をしていても、こうです。やり方が悪いからではありません。

お母さんの睡眠も、守ってください

夜泣きの記事ですが、いちばん心配なのはお母さんの睡眠です。

夜に眠れない日が続くと、体も心も削られていきます。昼間に少しでも横になる、だれかに代わってもらう——できることがあれば、遠慮なくしてください。

産後の睡眠不足がつらいときの記事もどうぞ。)

宮崎で、夜のことを相談したいときに

もあな助産院では、育児のご相談を承っています。

「夜泣きが止まる方法」をお渡しすることはできませんが、いま何が起きているのかを一緒に整理することはできます。月齢によってちがいますし、その子によってもちがうので、お話をうかがいながら考えられたらと思います。

「しんどい」だけでも大丈夫です。

宮崎市・西都市・高鍋町を中心に、出張でのケアもしています。

まとめ

  • 夜泣きは月齢によって中身が変わります。0〜2か月は昼夜逆転、3〜4か月で少し寝るように、5か月ごろからまた起きるように
  • 一度落ち着いても、また起きるようになります。戻ったのではなく、進んだ結果です
  • 泣いて起きるけど授乳したらすぐ寝る——それは「目が覚めた」に近い状態かもしれません
  • さみしさ、お母さんの確認、脳の成長、昼間の情報の整理——理由はそのときによってちがいます
  • 昼間にできるだけ遊んで、体力を使う。添い寝は賛否ありますが、安全を確保したうえでなら、寝てくれることにつながります
  • 「いつまで」には答えられません。その子によってちがい、波があるからです

やり方が悪いわけではありません。どうか、ご自分を責めないでくださいね。

参考文献・補足

  • 本記事は、助産師としての臨床経験をもとに作成しています
  • 夜の起き方や経過には個人差が大きく、ここに書いた月齢はあくまで目安です
  • 赤ちゃんの睡眠サイクルと浅い眠りの割合は、小児科・産科の医療機関による一般向け解説を参考にしています(東京かつしか赤十字母子医療センター「新生児・胎児の睡眠について」、きのした小児科「子どもの睡眠」ほか)
  • 添い寝については考え方が分かれます。安全な睡眠環境については、お住まいの自治体や産院の案内もあわせてご確認ください

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、20年以上にわたり地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきました。もあな助産院は2012年に開業。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」