乳頭に白斑をくり返す…原因とおうちケア|宮崎・もあな助産院

「乳首の先に、白い点ができている」
「ピリッと痛い…そして、治ってもまたできる」

授乳中のおっぱいに、白い点(白斑)がくり返しできて、つらい思いをしている方は少なくありません。「またできた…」とがっかりしてしまいますよね。

この記事では、宮崎市佐土原町で助産院を開業している助産師が、白斑をくり返す原因と、おうちでできるケアをお伝えします。

🌿 この記事でわかること

  • 白斑(乳疱)って、どんなもの?
  • どうしてくり返すのか
  • おうちでできる、やさしいケア
  • やってはいけないこと・相談の目安

白斑(はくはん)って、なに?

白斑は、乳疱(にゅうほう)とも呼ばれるもので、乳頭の先端にできる、直径1mmほどの白い点です。母乳の出口がふさがれたような状態になっています。

この白い点は、皮膚の表面(上皮)が厚くなったり、母乳にふくまれる粒子状のものや脂肪分が出口にたまったりしてできると考えられています。[1]

  • ピリッとした痛みが出ることもあれば
  • その奥が詰まってしまうと、激しい痛みになることもあります

白斑は、母乳(乳汁)の流れが低下することで起きることが多く、ケアの基本は「流れがよくなるようにする」ことです。

どうして、くり返すの?

白斑をくり返すときは、おっぱいの一部だけ、いつも流れが滞っていることが多いです。よくある背景は——

  • いつも同じ向き・同じ抱き方で授乳している(あまり吸われない部分ができて、そこに白斑ができやすい)
  • 浅飲み(乳首の先だけくわえている)
  • 授乳の間隔があきすぎる/おっぱいが張りすぎている
  • きついブラジャーや下着で締めつけている
  • ストレスや疲労がたまっている

つまり、白斑そのものをくり返し取るより、「なぜ流れが滞るのか」を見直すことが、根本的な解決につながります。お母さんの体や心の疲れも、おっぱいのトラブルに関わっていることがあるんです。

おうちでできる、やさしいケア

1. まず、ほかに症状がないか確認
乳頭の痛みやしこり、白斑以外に気になる症状がないか見てみましょう。

2. 乳輪・乳頭をやわらかくして、流れを確認
乳輪・乳頭をやわらかくして、その白斑から母乳が出ているか見てみます。出ているのが確認できたら、そのまま授乳してみましょう。NPO法人BSケア®の「魔法のクチュクチュ」で乳頭をやわらかくしてあげるのも効果的です。

3. 授乳の抱き方を変えてみる
いつも同じ抱き方なら、横抱き・脇抱き(フットボール抱き)・縦抱きなど、変えてみます。違う部分が吸われて、流れがよくなることがあります。

4. 痛み・しこりがあるときは、早めにケアを
母乳が確認できず、しこりや痛みがあるときは、授乳のあとにもう一度ケアを。痛みやしこりがあるときは、早めにケアすることをおすすめします。

白斑はあるけど、痛みやしこりがないときは

白斑があっても、乳頭の痛みや乳房の痛み・しこりなどがない場合は、あわてなくて大丈夫です。「白斑が消えないと不安…」と感じるかもしれませんが、魔法のクチュクチュを続けながら、いつも通りの授乳を続けて、様子をみてみましょう。無理に取ろうとしなくて大丈夫です。

【やってはいけないこと】
白斑を、無理に針でつついたり、こすって取ろうとしないでください。傷つけて、かえって悪化したり、感染の原因になることがあります。

こんなときは、相談を

  • 何度ケアしても、すぐにくり返す
  • しこりや痛みが強い、おっぱいに赤み・熱がある(乳腺炎が心配されます)
  • 自分のケアでは、よくならない

白斑をくり返すときは、授乳のしかたを見直すと落ち着いてくることもあります。ただ、原因は授乳のしかただけとはかぎりません。お母さんの疲れやストレスがかかわっていることもあり、「これをすれば必ず治る」というものではないんです。

だからこそ、ひとりで抱え込まないでくださいね。専門家に授乳の様子を見てもらいながら、その方に合った方法を一緒に探していけたらと思います。

くわしくは、乳頭が痛いときのケアの記事や、乳腺炎かも?の記事もあわせてご覧ください。

「やり方が、文章だとよく分からない」というときは

白斑のケアの要は、乳輪・乳頭をやわらかくすることです。ただ、この手の動かし方は、文章だけではどうしても伝わりきらないところがあります。

NPO法人BSケア®が、この記事でご紹介した「魔法のクチュクチュ®」のやり方を無料で公開しています。文章で読むより、こちらを見ながら手を動かしていただくほうが分かりやすいので、正直にご紹介しますね。

近くに相談できる場所がない方へ

NPO法人BSケア®が、オンライン(ZOOM)の「母乳育児なんでも相談会」を開いています。参加費は無料で、全国どこからでも参加できます。

🌿 母乳育児なんでも相談会(オンライン・参加費無料)

対象:妊娠中期(6ヶ月ごろ)以降の妊婦さん/授乳中のお母さん/ご家族
時間:9:50〜11:30(9:15から入室できます)
講師:NPO法人BSケア理事長・寺田恵子さん(アドバンス助産師)。私の先生です。
お申し込み相談会のページから、開催日を選んでどうぞ

質問せずに、聞くだけの参加もできます。ほかのお母さんの相談を聞いて「私だけじゃなかったんだ」と、肩の力が抜けることもありますよ。
開催がない月もありますので、日程はサイトでご確認ください。なお、相談される方は原則カメラをオンにしてのご参加をお願いされています。

宮崎まで来るのが難しい方も、まずはこうした場で聞いてみるところから始めていただけたらと思います。

宮崎市・西都市・高鍋町で、授乳の悩みを相談したい方へ

もあな助産院(宮崎市佐土原町)では、乳房ケア(BSケア)を行っています。「病院に行くほどではないかもしれない」と迷う段階でも、相談できます。白斑がくり返してつらいときは、どうぞひとりで抱えずにご相談くださいね。

BSケアでは、その白斑の流れがよくなるようにケアをさせていただきます。

そして、くり返すときは——授乳の状況やミルクの補足の仕方など、何がくり返す要因になっているのかを、一緒に考えていきます。それだけでなく、生活の状況や、「体は回復したいのに、なかなか休息をとる余裕がない」「ストレスを抱えている」——そんな背景も、人それぞれです。その方の状況に寄り添いながら、一緒に考えていきます。

対応エリア:宮崎市・西都市・新富町・高鍋町・川南町・木城町
院にお越しいただくほか、おうちに伺う出張ケアもしています。

料金:初診 4,500円(税込)/再診 3,500円(税込)
ご予約:LINEまたはお電話で受け付けています。

🎫 西都市・高鍋町にお住まいの方へ

妊娠届を出されたときに市町から配られる助産師ケア利用券が、乳房ケアにもお使いいただけます。お一人3枚、お子さんが2歳になるまで有効です。1枚あたり西都市3,000円/高鍋町3,500円で、料金から券の額を引いた差額のみのお支払いになります。申請は不要です。

まとめ

  • 白斑(乳疱)は、乳頭の先に白い点ができるもの。母乳の流れの低下で起きます
  • くり返すときは、「いつも同じ抱き方」など、流れが滞る背景があることが多い
  • おうちケアは「流れをよくする・抱き方を変える」。無理に針でつついたり取ろうとしない
  • くり返す・痛みが強い・赤みや熱があるときは、早めに相談を

「またできた…」とひとりで落ち込まないでくださいね。授乳のしかたを見直したり、ときには少し体を休めたりすることで、落ち着いてくることもあります。焦らず、あなたと赤ちゃんのペースで大丈夫ですよ。


参考文献・補足

  • [1] NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会 編『母乳育児支援スタンダード 第2版』「乳管閉塞・乳腺炎の予防と治療」p.275(医学書院)より
  • 上記および一般的な医学情報を参考に、助産師としての臨床経験をもとに作成しています。

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、20年以上にわたり地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきました。もあな助産院は2012年に開業。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」