卒乳・断乳はいつ?決め方とおっぱいのケア|宮崎・もあな助産院

「そろそろ卒乳・断乳を考えているけど、いつがいいの?」

「周りからいろいろ言われるけど、どう決めればいい?」

「やめたあと、おっぱいはどうなるの?」

——母乳育児の卒業は、とても悩ましいテーマです。

この記事では、宮崎で助産院を開業している助産師が、卒乳・断乳の決め方と、そのあとのおっぱいのケアについてお伝えします。まず、いちばん大事なことを先に。——正解はひとつではありません。お母さんとお子さんのペースで、決めて大丈夫です。

🌿 この記事でわかること

  • 卒乳と断乳のちがい
  • 迷いがあるときは、続けていい
  • 保育園入園・仕事復帰を迎える方へ
  • 断乳するときは、環境を整えて
  • 断乳したあとの、おっぱいのケア
  • こんなときは、相談してください

卒乳と断乳の、ちがい

卒乳とは、子どもが母乳を欲しがらなくなるまで、自然に授乳を続けること。

断乳とは、お母さんが授乳をやめる決断をして、母乳育児を卒業することです。

どちらが良い、というものではありません。お子さんが思いがけないタイミングで自然に卒業することもあれば、少しずつ授乳回数が減っていくこともあります。

迷いがあるときは、続けていいんです

2歳・3歳になると「そろそろかな」という迷いも出てきますよね。

また、乳腺炎や乳腺のつまりが続いたり、乳頭の痛みや亀裂がつらくて授乳をやめたくなったり、前回の授乳経験がつらい記憶になっている方もいらっしゃいます。

断乳のタイミングを決めるのは、勇気がいります。でも不思議と、「もう十分やった」「やり切った」という気持ちで決断できる日が来ます。

周りから「虫歯になる」「歯が生えたから」「もう〇歳だから」「保育園で寝てくれない」——いろんな声が聞こえてくることもあります。

でも、「まだ今じゃない」「授乳を続けたい」という気持ちや迷いがあるときは、授乳を続けたほうがよいと私は思っています。

迷いがあるときは、断乳するときの子どもの泣き声に耐えられないと思うからです。

私自身は、不妊治療を再開するために1歳2か月で断乳を決断しました。本当は続けたかったけれど、悩みに悩んで決めたので後悔はありません。

お母さんの覚悟が決まったとき、「もうやりきった」という迷いのない状態で断乳されることをおすすめします。

一度断乳を試みて「やっぱり無理」と感じたときに、授乳を再開することもあります。それもまた、ひとつの選択です。

保育園入園・仕事復帰を迎える方へ

保育園入園や仕事復帰のタイミングで、断乳を考えている方も多いのではないでしょうか。

これは私の意見ですが、できれば保育園に入園して、お子さんの心と体が落ち着いてから断乳を迎えたほうがよいかなと思います。入園と断乳が重なると、子どもにとってはダブルショックになることもあるからです。

保育園に入ったばかりの頃は、見知らぬ場所で毎日精一杯。感染症にもかかりやすく、熱・嘔吐・下痢・鼻水・咳など、いろんな症状が出ます。そんなときでも母乳だけは飲んでくれることがありますし、免疫や回復のサポートにもなります。

もちろん、お仕事や状況によって授乳継続が難しい方もいらっしゃいます。絶対にこれが正解というわけではありませんが、お子さんの様子を想像しながら検討してみてください。

断乳するときは、環境を整えて

断乳の前に、お子さんの体調が良好かどうかを確認してください。できれば、季節の変わり目は避けるのがおすすめです。

そして——断乳には、家族の協力が欠かせません。

断乳して3日間は、とくに夜が大変です。今まで母乳を飲みながら安心して眠れていたのに、急に「おっぱいがもらえない」状況になります。子どもは泣き叫び、乳房は張り、抱っこすると乳房が痛む——お母さんもつらくなる時間帯です。

断乳した日から数日は、誰かと一緒に乗り越えてください。ご主人やご両親など、子どもが泣いたときに抱っこしてくれる人がいる環境をつくりましょう。お風呂など、ひとりでは大変な場面も、できれば他の方にお願いしてください。

断乳したあとの、おっぱいのケア

断乳を決めたあと、多くの方が心配されるのがここです。

はじめにお伝えしておきたいのですが、断乳後のおっぱいのケアは、その方によってもちがいますし、助産院によってもやり方がちがいます。

もあな助産院では、目安をお伝えしています

断乳したあとは、数日間は張りがしんどく、そのあと少しずつ落ち着いていきます。

ただ、どのタイミングで、どのくらい搾るのがよいかは、その方の状態によってちがいます。

そして——できれば、乳房がふわふわの状態で卒業していただきたいというのが、私の思いです。

長いあいだ、赤ちゃんを育ててくれた乳房です。最後まで、ちゃんと労わってあげてほしいと思っています。

断乳を決めたら、ぜひ一度ご相談ください。乳房の状態を見せていただいて、その方に合った進め方を一緒に確認できます。

この時期のおっぱいの張りについては、おっぱいが張って痛い・しこりの対処法の記事もどうぞ。

こんなときは、相談してください

断乳を進めているなかで、こんなときは、ひとりで我慢しないでください。

  • 張りやしこりが、なかなかおさまらない
  • 熱が出た(→ 乳腺炎かも?最初の24時間でやること
  • 乳頭に白斑ができた
  • どのくらい搾っていいのか、分からなくなった
  • 断乳のタイミングを、誰かと一緒に考えたい

「こんなことで」と思わなくて大丈夫です。困っている、それだけで十分な理由です。

宮崎で、卒乳・断乳を相談したいときに

もあな助産院では、母乳外来や乳房ケア(BSケア)を行っています。

「断乳のタイミングが分からない」「断乳を進めているけれど、乳房が張って痛い」——そんなときは、ご相談ください。実際に乳房を見せていただくと、その方に合った進め方を一緒に考えられます。

宮崎市・西都市・高鍋町を中心に、出張でのケアもしています。

ご予約:LINEまたはお電話で受け付けています。

おわりに

卒乳でも断乳でも、寂しいのは親のほうかもしれません。

子どもは数日もすれば少しずつ忘れ、適応していきます。本当にすごいなと思います。

今の幸せな授乳の時間を大切にしながら、お母さんとお子さんのペースで、母乳育児の卒業を決めてくださいね。

まとめ

  • 卒乳=子どもが自然に欲しがらなくなるまで続けること。断乳=お母さんが決断してやめること。どちらが良いというものではありません
  • 迷いがあるときは、続けていいんです。「もうやりきった」と思える日に決断を
  • 保育園入園と断乳が重なると、子どもにはダブルショックになることも。心と体が落ち着いてからがおすすめです
  • 断乳するときは体調のよいときに、家族の協力を得られる環境で
  • 断乳後は数日間、張りがしんどい時期があります。搾るタイミングや量はその方によってちがうので、断乳を決めたら一度ご相談ください
  • できれば乳房がふわふわの状態で卒業を。長いあいだ赤ちゃんを育ててくれた乳房です
  • 張りがおさまらない・熱が出た・白斑ができた——そんなときは相談してください

参考文献・補足

  • 本記事は、助産師としての臨床経験をもとに作成しています
  • 断乳後の乳房ケアの方法は、その方の状態によっても、施設によってもちがいます。かかりつけの施設がある方は、そちらの方針にしたがってください
  • 発熱や強い痛みがあるときは、医療機関にご相談ください

投稿者プロフィール

松田ゆかり
もあな助産院(宮崎市)院長。2003年に助産師免許を取得し、20年以上にわたり地域のお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきました。もあな助産院は2012年に開業。乳房ケア(BSケア)・産後ケア・クレニオセイクラルセラピーなどを通して、母子のケアを行っています。「お母さんと赤ちゃんが安心して妊娠・出産・産後を過ごせるように。そして、おふたりがもともと持っている力を、しっかり発揮できるように——そんなケアを心がけています。」

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